オムライス
とんぢる
冷蔵庫にあった残り野菜のサラダ
ひなデコケーキ
発泡酒
身体が非常に野菜を求めていた。
家人が食べ終わったあと、サラダボールを
抱えてガツガツ食べた。
外食や仕出しが続くといつもそうだ。
とんぢるにも大量根菜を入れておいた。
我慢できずに”チャーリーとチョコレート工場”を買った。
これでいつでも会いたい時にジョニーに会える。
嬉しいけど、オカッパ頭がいただけない。
皆で、チョコレートの池で溺れる子供を見ながら
ひなデコケーキをいただいた。
昨日買い求めたものだが、昨夜はケーキを切る元気さえ
なかったのだ。
なおにゃの叔父さんが亡くなった。
厳密に言うなら、母の妹のご主人だ。
なおにゃがとてもとても世話になった叔父さんだ。
叔父さんが居なかったら、今のなおにゃも居なかったはず
と、いうくらい世話になった叔父さんだった。
あたしが初めてお目にかかったのは二年前。
叔父さんのお母様のお通夜の席だった。
目にかけていた甥っこが、何の相談もなしに離婚して
見知らぬ女を新しい妻だと叔父さんに紹介したなおにゃ。
仕事に厳しく厳格な人柄だと聞いていたあたしは、叱られるかと
内心ビビっていたのだが、酒で目の周りを少し赤くした
叔父さんは、あたしを見るなり”（なおにゃが）一目ぼれしたんだな”
と言い放った。
なおにゃが横でゴチャゴチャぬかしていたが、あたしは
”そうです”と頷いた。
その時以来、あたしは叔父さんが密かに好きだった。
熱気の立ち昇るところから叔父さんの腰の辺りの
小さな骨を箸でつまんで壷に入れた。
骨は叔父さんの髪のように真っ白だった。
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